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歯周病と認知症の因果関係

超高齢社社会の我が国では、認知症患者数が460万人を超え、今後もその数は増加すると予想されています。

認知症の6割以上を占めるのがアルツハイマー病と考えられています。

 

・アルツハイマー病は、アミロイドβというたんぱく質が脳内に蓄積され、二十数年を経て発症すると考えられています。

・歯周病は、50才代からほとんどの人が罹患する慢性疾患であり、全身性に慢性炎症が継続する病態と考えられています。

 

従来から歯周病は認知症の危険因子あるいは増悪因子であると疫学研究成果報告がありましたが、両者の因果関係を分子レベルで明らかにした

研究はありませんでした。

今回、名古屋市立大学大学院医学研究科 道川誠教授らによる研究、「歯周病で加速するアルツハイマー病分子病態と認知機能障害」で

因果関係が明らかにされました。

 

実験内容

歯周病に罹患したマウスと対照マウスを3ヶ月間飼育し、両者の脳内に生じる認知症の時に多くなるアミロイドβの蓄積並びに脳内レベルを定量しました。

結果、歯周病に罹患したマウスの脳内では、対照マウスに比べてアミロイドβの量が著明に上昇し、脳内の炎症分子の上昇が認められました。

このことから、歯周病という慢性炎症が、脳内に波及し、それがアルツハイマー病の原因因子であるアミロイドβの脳内レベルを上げ、認知症を増悪させていることがわかった。

歯周病の治療・口腔ケアによってアルツハイマー病の発症予防や症状の進行を抑えることができることが期待できます。

認知症を予防する方法や治す薬の開発が望まれますが、まだ見つかっていません。

まずは、認知症予防として歯周病の治療や口腔ケアをしっかり取り組むことで予防して行っていきましょう。

当院でも、歯周病の治療や口腔ケアに積極的に取り組んでおります。

歯周病ではないかな?歯磨きがうまくできない!っと思われる方はぜひ、一度相談に来られてください。

 

 

 

 

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